空調ライブラリ
Modelica ベースの 空調ライブラリ (Air Conditioning Library) は、自動車の 空調システム の設計、解析、最適化を設計の初期段階で行うためにご利用いただけます。
すぐにご利用いただける冷凍サイクルのテンプレートと、規格外の構成を作るための幅広いコンポーネントをご用意しています。
定義済みの定常実験と Microsoft Excel へのインターフェースにより、設計オプションやコンポーネント設定のキャリブレーションと検証のための仮想実験を行うことができます。また、動的なシステムモデルは、電荷の最適化と制御設計を検討するための手段となります。
空調ライブラリは、電力、バッテリ、パワートレインのライブラリと組み合わせることで、従来型およびハイブリッド車のエネルギー管理設計の統合部分として使用することができます。また、熱交換器などの冷却装置を搭載した液冷モデルを自由に追加することができます。
空調ライブラリ はモデロンの製品です。弊社と世界各地のパートナー企業を通じて販売されています。



ヒートポンプモデルのダイアグラム。空調ライブラリには詳細かつ柔軟なコンポーネントが含まれており、多くの冷媒に対応しています。
空調ライブラリ の利点
- 一つのモデルで過渡・定常状態のシミュレーションを行うことで、時間とリソースの節約が可能
- カスタムニーズに合わせて、使いやすいテンプレートで柔軟に対応
- 最先端の空調モデルを特定のニーズに合わせることができるソースコードへのアクセス
- 高精度なシミュレーションとエクスペリメントのために幅広い冷媒を提供
- Modelica のオープンスタンダードに基づき、モデルの再利用や他のライブラリとの容易な統合が可能
空調ライブラリ の適用事例
空調システム設計
空調ライブラリは、自動車産業や航空宇宙産業における 空調システム の設計やバーチャルプロトタイピングに実績のあるツールです。コンポーネントを素早く組み立て、置換することで、新しいシステムを構築し、テストすることができます。制御戦略は、 Modelica またはお好みのツールを使って開発することができます。
システムおよびコンポーネントの評価
空調ライブラリでキャリブレーションされたモデルを構築することで、システムやコンポーネントの評価に新たな可能性が生まれます。仮想実験は、システムの理解を深め、試験装置ではアクセスが困難な現象やコンポーネントの相互作用について考察できるようになります。
キャビンクールダウンシミュレーション
空調ライブラリのモデルは動的シミュレーション用に設計されています。これらのモデルにより、キャビン内が急速に冷却された際の 空調システム の過渡的な挙動を研究することができます。