蒸気サイクルライブラリは、加熱、冷却、余熱回収のための蒸気サイクルシステムを設計するために利用されています。

このライブラリでは、設計の初期段階で、各部の相互作用とダイナミックなシステムの挙動をシミュレーション・分析することが可能です。これは、モバイルアプリケーションと住宅アプリケーションの両方のエネルギー管理設計の統合部分として使用できます。

蒸気サイクルライブラリは、液体冷却ライブラリ熱交換器ライブラリ、その他のModelicaライブラリ(例えば電力システムライブラリ)と互換性があり、機械、電気などのシステムパーツなどと組み合わせて利用できます。複数のライブラリを一緒に使用することで、強力で多分野にまたがるシミュレーションや解析環境が得られ、複雑な設計作業に最適です。

リリース情報
製品シート
Request A Demo

利点

  • 蒸気サイクルの部品の包括的詳細記述を柔軟に行うことでモデリング時間を短縮
  • 既定義の蒸気圧縮サイクルでシミュレーションのスピードアップ
  • 設計の初期段階で現実的な挙動を可能にする過渡期と定常状態のモデル
  • お客様定義のシステムアーキテクチャを柔軟に構成することによりカスタムアプリケーションを支援
  • R134a、R744、R1234yf を含む、幅広い流れの取り扱い
  • 外部流体特性を適応(Cool-prop and Refprop)することにより仮想的な全ての純粋な物質を利用可能にするModelicaインターフェース
  • 熱交換器ライブラリ液体冷却ライブラリ のようなModelon製のライブラリとのプラグ&プレイ 互換性により全システムレベルでのシミュレーションが可能
  • Modelica言語のオープン標準に基づいたモデルの再利用と他のライブラリとの簡単な統合

適用事例

蒸気サイクルライブラリは、蒸気圧縮サイクルの開発と分析の出発点です。その適用範囲は、自動車、エネルギー、HVACおよび冷却を含む多くの業界にわたります。

液体冷却ライブラリや熱交換器ライブラリと組み合わせることで、蒸気サイクルライブラリは完全なエネルギーシステムの全体的なシミュレーションのための強力なツールになります。

学術研究および演習では、蒸気圧縮サイクルモデルをシミュレートすることで、テストリグにて再現することが困難な現象やコンポーネントの相互作用について考察できるようになります。

産業用冷却・暖房システム

ライブラリの多彩な構造により、非常に特殊で一般的でない蒸気圧縮サイクルをモデル化することができます。

オーガニックランキンサイクルシミュレーション

蒸気サイクルライブラリは、地熱エネルギー熱源、太陽エネルギー熱源、廃熱またはバイオマス熱源を使用するオーガニックランキンサイクルモデルを構成可能です。

オーガニックランキンサイクルの開発において典型的で、性能に強く影響する設計上の問題は適切な作動流体/冷媒の選択です。蒸気サイクルライブラリには、どの設計段階でも簡単に交換できる適切な作動流体/冷媒のセットが含まれています。

熱交換器ライブラリや液体冷却ライブラリと組み合わせた蒸気サイクルライブラリは、排ガス再循環システムやエンジン冷却剤回路に統合されたオーガニックランキンサイクルの全体的な性能の研究を可能にします。

住宅用ヒートポンプの設計と最適化

従来、ヒートポンプの性能は定常状態の動作点セットに対して最適化されています。しかし実際の用途では、ヒートポンプは頻繁に変化する負荷条件および常に変化する境界条件にさらされ、効率はそれに応じて変化します。したがって、年間性能を評価し、コントローラーの最適なスイッチング周波数と低負荷領域でのヒートポンプの挙動の両方を調べることが非常に有益です。Modelon製Modelicaライブラリを使用して作成されたモデルは、過渡的な状況のシミュレーションはもちろん、各動作点でのヒートポンプの挙動も計算することができます。

蒸気サイクルライブラリは、様々な住宅用ヒートポンプの課題に取り組むためにお客様に広く使用されています。サイクルモデルの全コンポーネントは、数回のマウスクリックで変更することができるため、お客様は様々なメーカーのコンポーネントを素早く切り替えることができます。また、全コンポーネントがサプライヤから提供された実験データと同一の動作を示すか確認するためにキャリブレーション機能を使用できます。同様に、このモデルは業界で現在ベンチマークされているR744とR1234yfを含む様々な作動流体に対応できます。

REQUEST INFORMATION

  • *Field required